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耳よりな話 2020年11月

鍼灸がカウンセリングと同程度の効果をうつ病に発揮するというイギリスのレポート


Posted by 鍼灸ニュース on Mar 11,2020 7:00:00AMより


日本では
100人に3~7人が
うつ病を経験したことがあると言う
調査結果があります。

更に、厚生労働省が3年ごとに行っている患者調査では、
うつ病を含む気分障害患者が、近年、急増していると言うことが指摘されています。

うつ病にも様々な種類があり、
一般的なうつ病のほかに

  • 仮面うつ病
  • 産後うつ病
  • 冬季うつ病
  • 他の病気が原因で起こる二次的なもの
なども治療対象になっています。

うつ病の回復期間としては、治療開始から8ヶ月で
約6割の人が回復すると言われます。

しかし、
回復した患者の半数は再発する可能性が高く、
海外の研究の比較によると、1年以内で4~5割、
一生のうちには9割の確率で再発するというデータが出ているようです。
再発回数が多いほど再発する確率もあがっているようです。


うつ病の治療としては

  1. 十分な休養
  2. 薬による治療
  3. 精神療法(心理的治療)
が基本となります。

まずは十分な休養をとり、
抗うつ剤と並行して治療をしていきます。

しかし、この抗うつ剤も
全ての患者に効き目がある
と言うものではありません。



さらに、
抗うつ剤の服用により
3~5割の患者に副作用が出ると言われます。
副作用も薬によって異なってきますが
主な症状としては

  • 眠気
  • 吐気
  • 口の渇き
  • 便秘
  • 悪心
など、様々です。


3.の精神療法としては、

  • 支持的精神療法
  • 認知療法
  • 対人関係療法
などがあります。

この中の
支持的精神療法は一般のうつ病の診療で行われますが、

他の二つは
専門の精神外科医や臨床心理士の元で行われます。


うつ病になると、
自分を責め、悲観的な考えが
止まらない傾向があるため、
このように薬と休養に加え
カウンセリングによる治療も進められています。
これまでに何度かうつ病や抗うつ剤に関する
レポートを紹介してきましたが、

今回はうつ病に対して
鍼灸がカウンセリングと
同じくらいの効果を発揮するという

ロイター通信のニュースをご紹介します。
この研究は、イギリスのヨーク大学の
Hugh MacPherson氏が
中心となって行ったものです。



今回の研究は、
755名の中等度から
重度のうつ病の患者を対象に行われました。

参加者は3つのグループに分けられました。
グループ1:今までの治療に加え12週間の鍼灸の治療を受ける
グループ2:今までの治療に加え12週間のカウンセリング治療を受ける
グループ3:今までと同じ治療のみ

研究対象の患者のうち、70%が研究前の3ヶ月間に抗うつ剤を使用しており、
また半数が痛み止めを使用していました。患者はこの研究が行われている間、
投薬をやめる必要はありませんでした。
研究前のうつスコアの平均は16でした。
これは0から27までの数字でうつの状態を表しており、数字が高いほどうつ状態が
重いということになります。
3ヶ月の治療後のうつスコアの平均は以下の通りでした。
グループ1:9 グループ2:11 グループ3:13

また、治療後にうつ症状が出なかった患者数は以下の通りです。
グループ1:7名 グループ2:10名 グループ3:1名

これらの結果を受けて、ニューヨークのコロンビア大学病院の精神科医である
Dr. Phillip Muskin氏は以下のように述べています。
「もしうつの症状が完全に良くならないようなら、他にもオプションがあるということを
この研究は示しています。
薬の種類を変えるのもオプションの一つですが、この研究は鍼灸がカウンセリングと
並んで有効なオプションであることを示しています。」



この研究により、
精神外科医が鍼灸を認める発言があります。

うつ病の患者にとって、どの治療法が一番いいのかは
正直分かっていませんが、

このように
1つの治療方法として、
鍼灸がカウンセリングに並ぶ効果が示されています。

今後、さらに鍼灸による治療
広がることを期待したいですね。

引用:ロイター通信 2013年9月24日

ふじさわ鍼灸院の鍼灸治療⇒「症状別お悩み相談」 うつ病 をご覧下さい。


難治性の不眠症に鍼灸の効果が期待できる海外レポート

Posted by 鍼灸ニュース on Mar 4, 2020 7:00:00 AMより


日本では
不眠症は一般成人の
約10%が悩まされ

最も有病率の高い
睡眠障害の1つと言われます

東日本大震災の後に
一過性に不眠症が倍増しました。

不眠の症状である
・入眠困難
・中途覚醒
・早朝覚醒
などにより

・集中困難
・日中の眠気や倦怠感
・精神機能低下
・抗うつや不安感
など心身ともに様々な症状を招きます。

最近では不眠症が原因となり、

生活のQOLが大幅に低下することも、明らかになってきました。


不眠の原因は
・高齢化
・ストレス過多
・24時間社会

このような様々な原因が挙げられます。

そして、睡眠薬の処方率は増加傾向にあり、

2009年の一般成人の
1ヶ月処方率は3.5%
3ヶ月処方率は4.8%

というデータがあります。

さらに、多量の服薬をしている患者数も、増加傾向にあることが、
問題視されています。

ここ近年、睡眠薬の適切な使用や減薬に目を向け、
診療のガイドラインも作られています。

もともと日本人は、睡眠薬に対する不安が強いとされていたため、
患者の不安を取り除きながら、減薬を目指した活動がすすめられています。

今回紹介する研究では、不眠症に鍼灸が効果があるという結果が出ています。

この研究はThe People's Hospital of Hangzhou Xiacheng Districtで行われたものです。


<方法>
90名の不眠症患者をランダムに2つのグループに分けました。
グループ1:体への鍼灸と耳への貼膏法を行う
グループ2:比較グループ

<結果>
効果率は下記のようになりました。
グループ1:98%
グループ2:77.5%

<結論>
体への鍼灸と耳への貼膏法は難治性の不眠症に効果があることがわかりました。


この研究は身体と耳に対して、アプローチをしています。

この結果から98%という、とても高い確率で、
不眠症に対する効果を出しています。

ストレス社会と言われる現代は、こういった不眠症やうつ症状に
悩まされる方がたくさんいます。

このような現代病に対して、鍼灸が生かされることで、

薬の多量摂取などの問題が見直されればいいですね。

今後の鍼灸への期待が、さらに高まりますね。

引用:アメリカ国立生物工学情報センター 学術文献検索サイト(NCBI)2010年3月

ふじさわ鍼灸院の「患者様の声」を紹介しましょう。
M.N様(60歳代 女性)は「不眠や腰痛などで困っていました。」と来院されました。

ふじさわ鍼灸院の鍼灸治療⇒「症状別お悩み相談」 うつ病 自律神経失調症 更年期障害 をご覧下さい。


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