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耳よりな話 頭痛: 2018年12月

頭痛と自律神経失調症

  
頭痛の訴えで来院される、ほぼ全員の方が「頸」がガチガチ・・・
ハリ・灸の治療で「頸」のガチガチを解消すると、血液の循環が良くなり、自律神経が整い、血液やリンパの流れが良くなって頭痛が改善。
         
  

頭痛の訴え





何らかの病気が原因で急激に起こる頭痛は、「二次性頭痛」になります。二次性頭痛は、突然の頭痛や
今までに経験したことのない頭痛が特徴ですが、脳梗塞・脳出血・クモ膜下出血などの前兆として出現し
ているものもあり、注意が必要です。その場合は、医療機関への受診をお薦めします。



ここでは鍼灸治療の対象となる「一次性頭痛」の偏頭痛や緊張性頭痛をみていきましょう。
 

《偏頭痛》

こめかみや眼のあたりが「ズキズキ」と脈打つように痛むのが特徴です。 片頭痛は20~40歳代の女性に多くみられる頭痛で、 強い痛みのせいで日常生活に支障をきたす人もいます。
片頭痛の詳しいメカニズムは解明されていませんが、脳の血管が拡張し、
その周囲の三叉神経が刺激されて生じると考えられています。
血管の拡張に関連するとされているのが、セロトニンという神経伝達物質です。
頭痛が起こる前兆としてキラキラした光が見える、
こめかみから目のあたりにかけて痛む、
心臓の鼓動に合わせてズキンズキンと痛む、またはガンガンする、
光や音で悪化する、めまいや吐き気がするなどが片頭痛の特徴的な症状ですが、
現れ方には個人差があります。
片頭痛が起きる数日前や数時間前から、生あくび、イライラ、
空腹感などの体調変化を感じる人もいます。
片頭痛を引き起こす要因としては、ストレスをはじめ、急激な気圧や気温の変化、
騒音や人混み、睡眠不足や睡眠過多などが挙げられます。
チョコレートやピーナッツなどの特定の食品が片頭痛のきっかけとなるといわれていますが、
仕組みはよくわかっていません。
アルコールは、血管を拡張させることで片頭痛を誘発すると推測されています。
女性の場合は、卵胞ホルモン(エストロゲン)の分泌量が低下する排卵時のほか、
月経(生理)の数日前から月経期にかけて起こることもあります。
    

《緊張性頭痛》

筋収縮性頭痛とも言われ「頭を鉢巻きでギューツと締め付けたように痛い」「へルメットをかぶったように痛い」「頭がずーんと重い」のが特徴です。
緊張型頭痛は、デスクワークや運転などで同じ姿勢を長時間続けた場合に、こめかみの部分にある側頭筋(そくとうきん)や、首から肩に広がっている後頸筋(こうけいきん)や僧帽筋(そうぼうきん)などの痛みやこりによって起こると考えられています。PC、スマホ時代の近年、頭痛と言われる多くのものはこの緊張性頭痛だとも言われております。

また、ストレス、緊張、不安、うつ状態といった精神的な不調も、脳が痛みを敏感に感じる原因となっている
可能性もあります。
緊張型頭痛を改善するには、心身のリラックスが基本です。
同じ姿勢をとり続けるのを避けて首や肩がこらないように注意するほか、首や肩の冷えを防いで血流が悪化し
ないようにする、ぬるめのお風呂につかってストレスを解消するなどが効果的です。

《自律神経失調症からの頭痛》

当院にも、自律神経のみだれから、自律神経失調症だと診断されましたという方が多く訪れます。
その方々の共通点は、ほとんどが「頭痛」を訴えています。
それはなぜでしょうか?

自分の意志では、動かすことができない神経、人の意志から独り立ちしていることから“自律神経”と名付けられています。自律神経には、交感神経と副交感神経があり、それぞれ相反する働きを持ちバランスを保っています。


自分の意志で、心拍数を早めたり、胃腸を動かしたり、血圧の上げ下げなどは出来ませんよね?

自律神経は、健康な体の維持をするために「五感」「感情」といった高性能なセンサーで自動的に働き、体のバランスを保っています。
交感神経は、心蔵の動きを速くしますので、血管が収縮し、血圧が上昇してアドレナリンを分泌を促し、体の働きを活発にします。
それに伴い、今度は副交感神経が刺激を受けて血管が拡がり、血液の循環が良くなります。その結果、血液やリンパの流れも良くなり、体の抵抗力が増して健康につながっていきます。

現代医学的には、先述の偏頭痛も緊張性頭痛も多くは血液の循環の問題と言われています。

自律神経の働き

これらを支配しているのは自律神経です。
となると、言うまでもまくストレスを多く感じる現代社会においては、自律神経のバランスを整えるのは必須であり、最優先といっても過言ではないでしょうか?






はり・灸で「頭痛」の改善

偏頭痛に対しては、拡張した血管を少し収縮させるために「交感神経をやや優位」にし、筋収縮性頭痛ではまずは全身の余分な筋緊張を解き「交感神経の過緊張状態を解く」といったハリ・灸の治療を当院で行います。

頭痛の訴えで来院される、ほぼ全員の方が「頸」がガチガチ・・
はり・灸の治療で「頸」のガチガチ解消!
「頸」のガチガチを解消すると、血液の循環が良くなり、大抵の方は解決されるようです。
はり・灸の微細な刺激によって自律神経が整い、血液やリンパの流れが良くなって頭痛が改善されていきます。


 

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