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寒暖差疲労 うつ病リスク

寒さが続いたり、急に春のように暖かい日があったり、朝晩の気温差が大きかったりして、体がついていかないです。
なんとなく疲れやすく感じたり、体がだるかったりします。
「病院へいって検査してもどこも悪くない。自律神経の乱れでしょう。」
と言われました。

医療的な検査をしても原因が分からない場合、自律神経の乱れと言われるようですね。

最近、寒暖差疲労のことがマスコミなどでも話題になっていますから、耳にしたことがあると思います。

気温の寒暖差が大きいことにより、自律神経の働きが乱れて、体が疲れることを「寒暖差疲労」といいます。

そうですかー。
自律神経の働きはどのようなものですか?

自分の意志で、心拍数を早めたり、胃腸を動かしたり、血圧の上げ下げなどは出来ませんよね。

そのように、自分の意志では動かすことが出来ない神経、
人の意志から独り立ちしていることから"自律神経"と名付けられています。

自律神経には、イラストのように交換神経と副交感神経があり、
それぞれ相反する働きを持ちバランスを保っています。

気温の変化を自律神経は感じ取るのですか?

その通りです。
自律神経は、外部の環境が変っても体温を一定に保とうとします。

寒いときは交換神経の働きにより、血管を収縮して体を震わせ、
熱を逃さず体温を高めようとします。

熱いときは副交感神経の働きで皮膚の血流を増やし、
発汗により熱をのがして体温を下げます。

寒暖差が激しいと自律神経は忙しいですね。

車に例えれば、交換神経はアクセル、副交感神経はブレーキのようなものです。
車の運転でも、ゆっくり発進し、静かにブレーキをかけると乗っている人も安心ですね。

寒暖差が激しいために何度もアクセルとブレーキをかけられて、
体に大きな負担をかけてしまい、さまざまな不調があらわれることになります。

寒暖差疲労には、どんな症状がありますか?

主な症状として、肩こり・頭痛・めまい・不眠・食欲不振・冷え・むくみ・イライラ・不安などがあります。

寒暖差疲労の予防

寒暖差疲労を予防するにはどのようにしたらよいですか?

予防としては、歩行や軽い運動、十分な睡眠などが効果的です。
詳しくは、その疲れ、「寒暖差疲労」かも?~ 症状別の対策で、"寒暖差リズム"の新習慣を ~をご覧下さい。

自律神経をととのえる鍼灸治療

寒暖差疲労は鍼灸で治りますか?

鍼灸治療の適応です。

寒暖差が激しいため何度もアクセルとブレーキをかけられ、
交換神経と副交感神経の働きが片寄り、体に大きな負担をかけてしまいます。

そのために、先ほど言いました症状などの不定愁訴があらわれます。

《体への負担》を無くし、バランスを調えることが鍼灸治療の目的です。

鍼は痛くありませんか?

鍼は髪の毛ほどの細い鍼を皮膚に接触する施術が主ですから、ほとんど痛くありません。

そうなのですね。それなら安心しました。

この治療は、鍼(はり)とお灸(きゅう)を使い、体表面にあるツボを刺激します。

体表面にあるツボは、経絡(ネットワーク)により内臓に通じています。

内臓のはたらきがカラダの表面に現れてくる反応点を「ツボ」と呼びます。

統合医療クリニック徳の院長高橋徳先生は、
「ツボへの刺激が、脳の延髄に届くと自律神経の調整作用が働きますから、
自律神経のみだれが調整されて不例愁訴が改善されていきます」
と言っておられます。

さらに高橋徳先生は、
「ツボへの刺激が視床下部に届くと《オキシトシン》というホルモンの分泌が促されます。

オキシトシンは、いわゆる《幸せホルモン》であり《癒やしホルモン》とも呼ばれています。

このオキシトシンは、抗ストレス作用があり、不安や恐怖を減少させるのです。

また、オキシトシンは、鎮痛作用も持っているので、オキシトシンが分泌されれば、
痛みが緩和されます。」と言っておられます。

自律神経をととのえるのに鍼灸治療がよいということが分かりました。

寒暖差疲労 うつ病リスク

東京有明医療大学の川嶋朗教授は
「寒暖差疲労が悪化するとうつ病を発症する場合もある。

交換神経が優位になると不安やイライラをコントロールするセロトニンや、
やる気などを感じさせるドーパミンが脳で分泌され続けて疲労につながる。

交換神経が張り詰めた状態が続いた反動で副交感神経が優位となると、
神経伝達物質が急減してうつにつながる恐れがある。」
と話しておられます。

寒暖差疲労も治しておかないと、うつ病になってしまうことがあるのですね。

おっしゃる通りです。
鍼灸の治療によって、高橋徳先生が言われているように、鍼灸治療のツボへの刺激により、
《幸せホルモン》であり《癒やしホルモン》とも呼ばれているオキシトシンが分泌されます。

このオキシトシンは、抗ストレス作用があり、強い不安や恐怖を少なくします。
したがって、うつ病のリスクを低くします。


自律神経を調えておくことは大切なことです。

お灸は自分でもできますか?

はい、
お灸は、ご自身でも出来ますから、
統合医療クリニック徳院長高橋徳先生が「自律神経を整えるセルフお灸のやり方」「自律神経を整えるセルフお灸のやり方」 を書いています。
ご覧下さい。

⇒「セルフお灸」によって自律神経を整えよう!⇒「セルフお灸」によって自律神経を整えよう!

⇒「鍼灸」がうつ症状を改善する 専門医がうつ病学会で発表-日刊ゲンダイ


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