症状別お悩み相談

産後うつ

子育て中のママを応援します

「小さい子がいて・・・」という、ママのために
子どもさんと一緒におこしください。

安心して治療を受けて頂くために、 当院の鍼灸師で看護師の女性スタッフが、隣の部屋でお子さまを見守ります。 どうぞ気軽になんでもご相談ください。 もちろん無料です。

ママも子どもも楽しく生活ができて、
家族みんなが幸せになりますように!
そのお手伝いをいたします。
ママの元気は、家族のエネルギーですから。

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産後うつ(産褥うつ病)について

産後の母親なら誰にでもなる可能性がある病気で、10人に1人が経験するというデーターもあります(2005年厚生労働省調査)。

産後うつにかかる原因として、
・妊娠前からの精神疾患
・周りからのサポート不足、
・妊娠出産によるホルモンバランスの変化
・心理的な変化、体の変化
・経済的な問題
などがあります。

産後うつにかかると、
・周囲のちょっとした言葉にひどく傷ついたり、
・不安感やイライラが増し、理由もなく泣けてきたり、
・不眠、頭痛、疲労感、集中力低下
などの症状が現れます。

さらに、「赤ちゃんの具合が悪い」「母乳の飲みが悪い」のように子どもへの心配がつきず、 「赤ちゃんへの愛情がわかない」「自分は母親としての資格がない」といって自分を責めるようになります。

そのような気持ちが出たら要注意。周囲の方々とも話し合って、出産した病院の先生や専門家に相談してください。

産後うつはゲリラ豪雨のようなもの

女性のうつ病、身体表現性障害治療が専門の医学博士高松能子医師は、「産後うつと他のうつとの違い」を次のように解説しています。

うつ病は、必ずしもこの順序ではありませんが、次のような経緯をたどると言われています。

〔第1段階〕
やる気の低下や体の不調、だるさや頭痛、食欲の低下、疲れやすさなどが表われる。

〔第2段階〕
気分の落ち込みが強くなり、自分を責めたり、自分に対する評価がどんどん低下。仕事や育児に集中できなくなる。

〔第3段階〕
もっとも辛い時期で、何もすることができなくなり、「生きていても仕方ない」などと考えるようになる。

〔第4段階〕
少しずつ元気が出てくる時期。ただ、行動力を取り戻すことから、自殺を実行してしまう可能性が高まるので、注意が必要。

〔第5段階〕
以前のように楽しみや希望を少しずつ感じるようになり、体も楽になる。

産後うつもいわゆる「うつ病」のひとつですが、他のうつ病と違うのは、比較的短期間で症状が重症化することがある、という点です。

産後の女性の体はとてもデリケート。産後うつを引き起こすと言われる女性ホルモン(エストロゲン)も大きく変化します。それに伴って、うつ症状が急激に悪化し、「死にたい」「消えてなくなりたい」と思い詰めることもあります。

一般的なうつ病がしとしと降る雨だとしたら、産後うつはゲリラ豪雨のようなもの。急激な変化を見逃さないためにも、悪化する前に、専門家や周りの助けを借りましょう。

当院の鍼灸治療

ある日、出産後3週間目のママさんが
・理由が分からないのに、悲しくて、涙がでる。
・不安感がある。
・くび・肩がコル。
・落ち着きがなくなり、ジッとしていられない。
・夢見が多く、よく眠れない。
・食欲がでない。水も飲みたくない。だから、お乳が出ないんです。
・出産して、喜び、幸せを感じるときなのに、どうしてこうなんでしょう?
と来院されました。

赤ちゃんにとって、大切なお乳が出ないようでしたから、 「食欲が出て、水分が取れるようになること目標に治療しましょう。そうすると不安感もなくなってきます。」 と話して治療を始めました。

3回目の治療に来院されたときには、
・理由が分からないのに、悲しくて、涙がでる。
・不安感がある。
・くび・肩がコル。
・落ち着きがなくなり、ジッとしていられない。
・夢見が多く、よく眠られない。
と言う症状が改善されていました。

4回目の時には、
「食欲が普通にもどり、不安感もなくなりました。一ヶ月検診を無事に終わりました。」 と赤ちゃんを抱いて来院されました。 「かわいいですね~!抱いていると幸せを感じます。」 とママさんは、笑顔に溢れていました。

※個人差がありますので、治療回数は異なります。

基本的にはうつ病の治療と同じですが、「産後うつ」の経絡治療は、

◇肝と腎を強くします。
出産により、肝と腎を消耗している虚労の状態です。そのため産後は「眠くて辛い」「眠ることができない」といった眠りに関する悩みを訴える方が多いです。

この時期は赤ちゃんを育てるため、女性の睡眠は産前のように「夜まとめて眠る睡眠」から「短時間で深い睡眠」へと変ります。

◇脾と胃の働きをよくします。
食事が美味しく摂れるようになるため、脾と胃の働きを活発にして消化吸収を良くしていきます。母乳が沢山でるためにも。

エネルギーが補給され、消耗している肝と腎が強められていきます。

赤ちゃんを抱っこし、お日様のような赤ちゃんの匂いをかぐと心まで元気を与えてくれます。

そして、「可愛いね~!」とママに笑顔がもどってくることを目指してサポートします。

(参考資料:『脈から見える世界』『脱産後うつ』『産後、つらくなったら読む本』)

⇒「セルフお灸」によって自律神経を整えよう!⇒「セルフお灸」によって自律神経を整えよう!

⇒鍼灸がうつ症状を改善 専門医が学発表 ― 日刊ゲンダイ

⇒イギリスの研究でも支持されたうつ病への鍼灸の効果 - アメリカ

⇒女性のうつや不安障害に鍼灸が効くというアメリカの研究

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