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顔面神経麻痺

顔面神経麻痺とは

月ある日突然、片方の頬がはれぼったい。水を飲もうとすると口からこぼれる、片方の瞼が閉じない、笑うと口が反対につれる。これが顔面神経麻痺(ベル麻痺)です。顔の異常にきづく前に、耳の周りとか後頭部が痛むことがあります。

又、耳介、外耳道に水疱(帯状疱疹)ができ、その部分が非常に痛み、体がフラフラして歩けないことがあります。この場合は水痘・帯状疱疹ウィルスによる顔面神経麻痺(ハント症候群)が考えられます。

顔面の症状以外にも、涙がでにくくなるとか、反対に涙がでて困る、味覚がなくなってしまう、小さい音が耳の中で大きく響くなどといったことがおこることもあります。顔面筋が働かないため顔を押えると痛みを生じることもあります。

原因は

通常の末梢性顔面神経麻痺をベル麻痺と呼び、大半がこの麻痺です。

原因ははっきりわかっていませんが、顔面神経に栄養を与えている血液の流れが悪くなったり、ウイルス感染が関与して麻痺がおこるといわれています。

ベル麻痺に比べると少なくなりますが、水痘帯状疱疹ウィルスが顔面神経の炎症をおこして麻痺になることがありハント症候群と呼びます。この場合は外耳道に水疱や発赤を生じ、めまい、急性の難聴、味覚障害、小さな音が大きく響く、などをともないます。

ウィルスに対する抗体価を測ることで確実に診断できます。

他の原因としては、外傷、腫瘍、中耳炎手術によるものがあります。

場合によっては、顔面の三叉神経や後頭部や耳の後ろ部分の帯状疱疹になり、その後しばらくしてウィルスが顔面神経に波及して麻痺になる方もいます。

(NNT東日本関東病院「顔面神経麻痺の治療」より)

東洋医学(中国伝統医学)から診ると

中国伝統医学では、このように口や眼がゆがむことを「口眼喎斜」(こうがんかしゃ)と言っています。

顔面には、陽明胃経が流れていますので、その経絡の気の流れが滞っていると診ます。

経絡とは、「心身を動かすエネルギー(気血)」の通路(ネットワーク)です。このネットワークは、五臓がやどしている精気(生命力)と神気(精神活動)を全身にみなぎらせていきます。その経絡は、五臓と六腑の一つ一つの名前がつき、それぞれがコントロールをしています。五臓とは、肝・心・脾・肺・腎のことを言い、六腑とは、胆・小腸・胃・大腸・膀胱・三焦のことを言います。

病気の原因の約7割は、風・寒・暑・湿・燥が外から人体に侵入して病を引き起こすと考えています。

それらを「外邪」と言います。

外邪である「風」「寒」が顔面にあたり、口や眼がゆるんでしまったのが顔面神経麻痺(口眼喎斜)です。たとえば、車の窓を開けて走った後や、同じ方向から扇風機やエアコンの風をあび続けた後などに、これらの症状がおこります。また、風の通り道になっているようなところで昼寝をした後におこることもあります。顔面に流れている陽明胃経に「風」「寒」の外邪が侵入して、気の流れを滞らせるから、このような症状があらわれます。

鍼灸治療は

顔面神経麻痺(口眼喎斜)は、陽明経絡の病ですから、脾と胃の気を養うために経絡、エネルギーラインを鍼と灸を用いて治療していきます。さらに、顔面に皮膚鍼を施します。皮膚鍼とは、鍼で皮膚を撫でる施術方法です。顔面神経麻痺で弛緩している顔面の皮膚を引き上げるように鍼で撫でていきます。

この治療をくり返していくうちに、顔面片方の頬のはれぼったい感じが改善されていき、水を飲もうとすると口からこぼれる、片方の瞼が閉じない、笑うと口が反対につれるなどの症状が治っていきます。

ほかに半身麻痺の症状が出ているような顔面神経麻痺は、脳梗塞・脳内出血等が疑われますので、まず医療機関の受診をおすすめしています。


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